骨伝導補聴器

●きくちゃん HA301
救助現場など、雑音の中でも要救助者との意思疎通がスムーズに行えます!!

骨伝導とは?
ヘッドフォンをして大音量で音楽を聴きながら歌詞を口ずさんでも、耳を介さずに自分の声が聞き取れます。またカセットテープに録音した自分の声を聞くと、「こんな声じゃないはず・・・」と感じてしまうことがあります。実は、私たちは声を出した時、その声が自分の聴覚器官に届くのに、二つの伝達経路があるからなのです。
一つは、口から出た自分の声がまわりの空気を振動させ、耳たぶで集音されて外耳道を介し内耳に入ってくる経路です。これを気道音といいます。もう一つは、空気を全く介さずに、自分の声はが頭蓋骨から内耳に直接的に伝わってくる経路です。これを骨導音といいます。カセットテープの自分の声は、気道音のみが録音され、骨導音は録音されていません。それで自分の声がいつも自分で聞いているのと違った音に感じるわけです。
ベートーベンは晩年聴覚障害に陥り、それでもなお、ピアノによる作曲をつづけました。彼は、口にタクトをくわえ、ピアノに押しつけることにより、ピアノの音を振動として、歯から頭蓋骨を通じ、聴覚器官に音を直接伝えることによって音を聞いていたのです。
音を振動に変換し直接聴覚器官に届ける。この技術は聴覚障害に苦しむ方にとどまらず、騒音の中での意思伝達などにも役立つ技術として革命をもたらしています。

=特 徴=

◆軽〜中度難聴者の方に効果的です。
軽度から中程度難聴の方および加齢による難聴の方に最適。一般的な補聴器とは違い、音声振動を独自の技術により振動に変換して骨伝導の原理で聴覚器官に直接伝えます。
◆高出力骨伝導スピーカー採用で耳を塞ぎません。
骨伝導スピーカーを軽くこめかみ近くに当てるだけで音が聞こえます。耳を塞がないので、長時間の使用にも疲れず快適です。(聞こえが悪いときは直接耳にスピーカーを当てることで聞こえが増します。)
◆良質な音質、快適な使用感で疲れません。
通常の大口径スピーカーに匹敵する優れた音質を実現。近くの新聞紙などガサガサした耳ざわりな雑音を拾う事もなく自然な音質で疲れません。
◆会話、TV、電話の一台三役に伝えます。
手持ちで通常の会話を、別売のヘッドセットでヘッドホンのように使用も可能。また、テレビなどに接続すればご家族と一緒に番組が楽しめます。電話の音声も聞きやすくなります。
◆軽量、コンパクトでしかも簡単操作。
軽量コンパクトで持ち運びが便利、しかも簡単操作でどなたでもご使用になれます。また、充電可能なリイウムイオン電池を内蔵し、1回の充電で約10時間も使用可能。

※使用時間は使用状況により変わります。充電中も使用可能。

=オプション=

骨伝導ヘッドセット HG24
手ぶらで利用でき、手軽さが広がります。
バッテリーパック SB30(充電器は含みません)
高性能バッテリーを用意して、不慮の電池切れも安心。

(左側のヘッドバンドはHA301の付属品です。)
■本体定格・仕様
一般定格
基準周波数 1600Hz
出     力 最大130dBN スピーカー115dBμN VR:中央 Center Input:60dB SPL
スピーカー部
方     式 マグネチック骨伝導
インピーダンス感度 8Ω
104dB±4.5dB
0dB=1μN/1mW
最 大 入 力 500mW
アンプ部
最 高 出 力 400mW(Load:8Ω THD10%)
電 圧 利 得 49dB
周波数特性 500Hz:−5dB 2.5kHz:6dB 5kHz:−15dB
出 力 制 限 AGC
動 作 電 圧 3.8V
電     池 700mAH リチウムイオン
タイムアウトタイマー 約2時間
充 警 告  3.6V±0.1V LED表示