KAWASAKI

●BK117

多用途性を徹底追及。消防・防炎用途に最適なヘリコプタ

大きな観音開きドアーとテール・ローリーの高い取付位置
機体後部に間口の大きな観音開きドアを設け、高い位置(地上高1.94m)にテール・ローリーを取り付けています。その結果、担架を救急車と同様に安全かつ容易に搬出入することができます。
客室・貨物室の連続性とフラットな床面
客室と貨物室を連続かつフラットな床面とし、限られた空間を最大限に活用できるように工夫を施しています。従って、救急仕様から救助・消火仕様への転換等、仕様変更が容易に出来ます。
スキッド型降着装置
降着装置には、スキッド型を採用し、砂地や川原等不整地への着陸を可能にしています。さらに、救助活動や消火活動の際、機上隊員の脚場として利用することができます。
消火用・水バケツ装置
機体底部に装備された機外吊り下げ装置(カーゴ・フック)に連結させて使用します。バケツは池や川に着水することにより水を自動的に汲み上げます。またバケツに連結したケーブルにより散水を行います。
降下用ラベリング・キット
客室内天井部に装着した縛止金具に取りつけたロープを利用して、4名の隊員が同時に空中より地上に降下できます。救助活動等の際に使用します。
救助用吊り上げ装置(レスキュー・ウィンチ)
機体左側に装備されます。使用の際はブームを外側に開いてスキッドの外から吊り上げます。つり上げ荷重に対しては270kg、つりさげ荷重には600kgまで耐えることができます。
機外拡声装置(ラウド・スピーカ)
300Wと800Wの2種類を用意しています。300Wのスピーカは音声に指向性を持たせ主に地上への連絡用に適しています。また800Wのものは高出力であることから広報用として高い効果を発揮します。
探照灯(サーチ・ライト)
機体右側に装備されます。コクピット、キャビンのどちらからも操作することが可能です。1600Wの高出力ながら、ヘリコプタ専用設計を施し、軽量・コンパクトを実現しています。
救急医療仕様

●静かで広い医療スペースと、充実した装備

「患者の頭に近く、かつその体の中心線上に医師が座って対処できること」という医学的要求に対して、十分なスペースと機能、性能を備えています。
十分なスペース 患者2人と乗員4人を同時に搬送し、患者全身の機内治療ができるスペースを確保できます。2個の担架を並列に収容できますが、特に担架1個の場合は、医師が患者のあらゆる部位に接近できるため、より広範囲な治療を施すことができます。
 また、災害救急搬送のみの場合は、患者4人を安静に搬送できます。